味噌バター牛乳ラーメン

青森駅 味の札幌 浅利 味噌バター牛乳ラーメン

味の札幌 浅利

青森駅を後にして、駅前を歩く。ランチだ。さて、何を食べようか。五年前に食べに行った「とんかつ亜希」もいいかな。だが、まもなくランチタイムが終わってしまう。情報によれば今晩は焼肉になるとのことだ。ということは、蕎麦にするか海鮮にするか、まさかの味噌バターミルクカレーラーメンか。あれはカップ麺でなんども食べてるし、函館でも食った。それとも…まあいい、とりあえず荷物をホテルに預けてから考えればいいことだ。

歩くこと数分。予約したホテルの前にあったのは「味の札幌 浅利」である。元祖味噌ミルクカレーバターラーメンの味の札幌 大西の分店だ。こんなところに伏兵がいたか。いや、とりあえずはホテルに荷物を預けるのだ。フロントでチェックインすると、もう部屋に入れるという。なんだと?それは嬉しいではないか。鍵を受け取り、エレベーターで宿泊階に上がると、部屋に入った。荷物を置くと、なんだか遠くにいくのが億劫になった。

ラーメンでいいか。

いや、ここは消極的なのではない。あえてラーメンだ。なんせホテルの真ん前だ。これも何かの縁だろう。ならば食らってみせよう、あの名前のややこしいラーメン。意を決して部屋を出る。フロントに鍵を預けて、いざ、参ろう。

道の向かい側にある店のドアを躊躇なく開ける。店内はカウンターのみ。壁には数多くのサインが飾ってある。

メニュー

さて、何を食べようか。心は決まっているのだが、あえてメニューを見る。

納豆ラーメン…いやいやいや、味噌カレー牛乳ラーメンバター入りだ。長い名前だ。ミルクじゃなくて牛乳か。バター入りなのだな。覚えられるだろうか。まあ、いい。意味が通じれば無問題だ。

店は夫婦二人で切り盛りしてるようだ。正統派の札幌味噌ラーメンのように、一杯ずつ中華鍋を振っているように見える。でも、炒めてる音がしない。なんだろう。

私の後から客が一人、入って来た。カウンターに座ると、私と同じものを注文した。やはりこの店に来る客の大部分はこのラーメン狙いなのだろう。

味噌バター牛乳ラーメン

そいつは静かに私の前に運ばれてきた。味噌カレー牛乳ラーメンバター入り。まずはスープだ。ミルクのマイルドさにスパイシーなカレー風味、そして優しい味噌の味。三つが溶け合い、独特の風味と味わいが口の中に広がる。

美味い。

これはスープを飲んでしまう。もう一口。なんか私は麺を食う前にスープをバカ飲みすることが多いな。それではダメだ。麺を食らうのだ。

太目の縮れ麺がスープによく絡む。よし、次はバターを溶かして再びスープを一口。うほお!コクが出てさらに美味い。これではバターなしは考えられぬ。今度は食べる。スープが絡むのは麺だけではない。シャキシャキしたもやしにもスープが絡む。ワカメが意外に味を邪魔しない。

お楽しみのチャーシューは薄切りで、味は濃いめだ。柔らかいのに肉の食感も楽しめる。メンマはほどよく柔らかいのに、しっかりと食感がある。筋張ってもいない。味はチャーシューより薄めだ。いいねえ。

すべて食べきり、またスープを飲む。味噌にバター、そしてミルクとカレー。素晴らしい組み合わせだ。函館空港で食べた味とも違う。カップラーメンを食べて分かった気になっていた自分の愚かさを恥じる。やはり、なんでも一度は本場で食べなければならないのだと、改めて認識させられたのだった。

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