青森空港 和食処ひば
本日は東京から青森に移動である。13時15分発の青森行きに乗る。ならば浜松町か羽田空港で食事をすることになるが、会社に急な来客があったために、打合せの開始が遅れ、会社を出たのは正午過ぎであった。重いスーツケースを引きずりながら浜松町駅まで向かい、モノレールに乗る。こうして飛行機に乗るのが精一杯で食事をとる時間がなかった。
幸いなことに、青森での会議は夜だ。弁当は食べたくないので、空港で降りてから食べれば良い。機内でネット検索する。以前、青森空港でしじみラーメンを食べたことがある。あのレストランではない方で食事をしよう。
ふむ。「和食処 ひば」か。
メニュー
定刻通りに飛行機が着くと、荷物を受け取り、迷うことなく土産物店の奥にあるひばに向かった。
さて、なにをたべようか。
メニューはネットで閲覧済だ。肉はない。魚だ。丼だ。
- 三色丼
- 七種もり海峡丼
- 青森づくし丼
いずれも捨てがたい。
どうしよう。
よし、迷った時は一番高いものを食べるのだ。鉄則だ。ここは青森づくし丼を食べるのだ。
青森づくし丼
15時のレストランは静かだ。客は私一人だけ。数日前の天気予報では雨だったが、薄日が差している。ラッキーだ。これから八戸まで100キロほどのドライブだ。途中で見たい場所もある。
五分ほどで青森づくし丼が運ばれていた。なかなかの迫力だ。わさびを醤油にとく。まずは白身だ。ヒラメは分厚い。続いてイカ。見た目はイマイチだが、歯ごたえがあって甘くて美味い。いいねえ。イカはこうでなくては。
さあ、甘エビだ。身は甘いのは当然として、問題は味噌だ。鮮度が悪いと苦くてまずい。頭を開く。うん、見た目にも新鮮そうだ。かぶりつく。あー、エビの香りと味噌の甘みが口の中に広がる。幸せだ。新鮮な甘エビは味噌まで美味いのだ。
さあ、どんどん食べるぞ。もちろんご飯も進む。メニューには豊富な日本酒メニュー。しかし私はこの後、ドライバーなのだ。
無念。
鯛も文句なし。うにも臭みなくこれまた美味い。北海道もいいのだけど、青森のウニも美味いんだよなあ。ホタテもねっとりと甘くてたまらない。これもまた地元でしか食べられない。なぜだろうか?産地以外で食べるホタテは美味しくない。だから好きではない。この味の差はどこからくるのだろうか。
マグロの赤身が美味い。さすが津軽海峡だ。イクラも美味い。アワビもコリコリだ。食べ進むにつれ、ご飯と具の境界が曖昧になる。ぐおっ!ホタテのヒモかと思って食べたらガリではないか!温かいご飯には不要なのだ。ガリは酢飯かカレーショップ インデアン限定なのだ。
ごちそうさま
そして、ついに、この瞬間が来てしまった。最後の一口はイクラだ。味噌汁を飲み干して完食。ほうじ茶で締める。嬉しい心遣いだ。
この二十四時間で一番まともな飯を食った気がする。
久しぶりの御馳走を食べたせいか、急に胃腸が働き出した。トイレに急がねばならぬ。会計をすませると、トイレに向かった。
さあ、八戸に向けて出発なのだ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)