さて、今日のランチも機内食だ。二日連続ともなると飽きてしまうが、最近は食事のレベルが上がっているので楽しみである。またもや15分遅れで出発したANA776便だが、離陸後もなかなか揺れがおさまらない。10分ほどでおさまると、ランチタイムだ。プレミアム御膳が運ばれてきた。
あれ?
以前の弁当箱だ。箸も普通の割り箸だ。箸置き付きでは無い。
なんで?
触ってみると、一つは温かい。ああ、冷たい弁当では無いようだ。蓋を開けてみよう。
まずは山ウドの酢味噌和えだ。酸味控えめ。ウドの香りと苦味がいい。鰯の赤梅煮は見事に臭みが消えている。梅の香りはほとんどしない。鰯の味を邪魔しない。柔らかくほろほろと口の中で崩れる。ゴボウのつまみあげはハンバーグ、いやつくねのようだ。ご飯に合う。酒にも合いそうだ。
菜の花の北寄胡麻和えは、みじん切りにした北寄貝をごまドレで和えたものを菜の花にかけてある。春の香りを感じさせてくれる。箸休めにもなる一品だ。玉子焼きは可もなく不可もなく、こんなもんか。
鮭幽庵焼きは焼いてない。スチーム処理されたものだ。これだとどうしても生臭さが消えない。北海道の鮭でもわずかに臭う。不味くはないがもう少し鮭な旨味を引き出せないものか。
タケノコのつみれは薄味。海老も香り控えめ。面白い一品だ。何を食べてるのか言われないとわからない。鳥の照り焼きは薄味で柔らかい。少し冷たいのが残念だが、なかなかイケる。
豆腐ハンバーグの野菜おろしあんかけは、まるでがんもどきの煮しめを食べてるかなようだ。出汁が効いている。口の中で噛むとジュワーっと旨味が染み出してくる。
鶏そぼろとゴボウの甘辛煮ご飯も味は薄め、自己主張控えめ。どのおかずにも違和感なくマッチしてくれる。
しかし、昨日の御前と比べると明らかに見劣りする。そもそも箸からして違うのだ。爪楊枝はすぐに折れてしまった。使えない。最近、粗悪な爪楊枝が増えてきたように感じる。
それでもまあまあ食べれたからいいか。
あ。
もしかして…
通路が一列しかない小さな飛行機だと、食事を用意するスペースがないので、弁当箱になるのだろうか。羽田発着の飛行機はたいがい通路が二列ある。この飛行機は小型機だ。
次回からプレミアム御膳を食べるのは、大型機のみにしよう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)