空港に着くと羽田行きは20分の遅延。ラウンジで待とうとしたが、まさかの満席。仕方がないので外に出て、ゲートの近くの椅子に座る。修学旅行生と思しき団体が通路の大半を陣取っていた。ここ数日の沖縄はとてもいい天気。まさに南国を味わうには絶好の夏日和だった。きっと楽しい思い出がたくさんできたはずだ。
機内に乗り込み、席に座るとすぐに眠りにおちた。気がつけば飛行機は上空を巡航中。時間はお昼を回っていた。醤油ベースの甘い香りが漂ってきた。
そろそろ昼か。
今日はどんな食事が食べられるのだろうか。待つこと10分。私の食事が運ばれてきた。フタを開ける。ご飯の蓋がひっついてなかなか開かない。なにくそ!やっと開いた。
これか。さっそく、いただくとしよう。
焼きナス柚子あんかけ。トロットロのひんやりとしたナスに、柚子あんをかけたものだ。焼きなす独特の焦げた香りが食欲をそそる。柚子の香りが物足らないか。せっかくならきちんと効かした方がいいと思う。からし菜イリチーは、ポークの塩気をうまく生かした上品な味付けだ。きのこご飯とよく合う。
ゴボウの炒め煮は少し甘めの味付けだ。きんぴらとよく似ているが薄味でシャクシャクした食感が心地よい。これまたキノコご飯によく合う。厚焼き玉子は沖縄だけあって甘くない、塩味だ。
グルクンフライ辛子ソースは辛子の香りよく、弾力のあるグルクンのみと相まって美味いのだが、グルクンの味はカケラもない。鳥幽庵焼きは味付け薄め。鶏肉の旨味をよく引き出している。
すき焼きは野菜が辛い。塩っぱい。同じ味付けなのに肉はちょうどいい。柔らかくて筋張ってもいない。なかなか美味い。
ラストは沖縄ぜんざい。甘さ控えめ、量も一口。私にはちょうどいい。熱い日本茶の渋みが口の中に残った甘さを流し去ってくれる。
完食だ。
羽田着は13時55分。まだ一時間半はかかる。今回の出張もハードスケジュールだ。休めるときに休まねばならぬ。もう少し眠ることにしよう。
ちなみに本日、9月20日は「空の日」だそうだ。記念品が配布された。何かの役にたつかな。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)